皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
ワラビーランドの小笠原寛です。
令和6年9月となりました。
あの火災から10ヶ月。
元倉庫と作業所があった被災跡地に「蔵」をつくります。
当時、瓦礫の山だったあの場所は今はこの通り元気に草が生えとります(笑)
今回、なんと石場建ての家づくりプロフェッショナル、水野設計室の水野友洋先生、そして次の強力なプロフェッショナル職人をお呼びしワークショップ(WS)をしながら一緒に作っていきます。
この度携わってくださるSpecial Thanks な職人の皆様です。
- 大工 :井関家 井関佑馬氏
- 左官 :森左官 森孝太氏
- 屋根 :日下部瓦店 今井常臣氏
- 材木 :東桧 桂川恒裕氏
「石場建て」とは
古い民家や神社で見かける「石場建て」はその名の通り地面の上に石が置かれその上に柱を立てる建築手法。地震の時には柱が石の上を滑ることで力を逃すことができるまさに古き良き日本の建築手法です。
年をまたぐワークショップですが、順調にことが進めば、なんと2月には建前(実際に建物の形にする最初の工程)のお手伝いワークショップまで開催し、3月には小舞竹・土壁つくりワークショップ、4月には三和土(たたき)ワークショップまでしちゃいます。
通しでの参加はもちろん、1日だけの参加でも大歓迎です。
通しで参加したら石場建てプロフェッショナル、一日参加でも石場建ての「通」として周囲に自慢できますよ。私は自慢するつもりです(笑)。
私たちは今回の火災で多くの気づきがありました。その一つが石場建て建築の大切さです。瓦礫と化した被災物件の処理を通じていかに今の鉄筋・コンクリートがその土地を痛めつけるものなのかを知りました。
鉄筋やコンクリートは自然由来のものではなく、その土地にゴミを残すことになります。100年も持たないものだとも言われます。日本の古くからの建築様式である石場建ては、その土地の自然のものを活用します。よってゴミにならない。さらにコンクリートなどで地表と土を分断させないため、空気を土に還し、雨水も雨落ちから土に還す。まさに自然の循環を作り出すことで、草木の根や菌糸は共生し、家と同じように土も呼吸できるようになる。
石場建ては建てることで人にとっても自然にとっても嬉しいことがいっぱいなのです。
私たちが生きることで環境改善につながる世界。
人も自然も喜ぶ石場建ての家づくりのノウハウを体験から皆で学びませんか?
石場建て建築にあまり詳しくない、もしくはこれまで全く知りませんでした、という方も大歓迎です。
何を隠そう私も現時点で何も知識も経験をない素人です。
皆でわいわい楽しく学んでいきましょう。
以下がWSの内容と日程になります。
※作業内容は変更の可能性があります。
10/4 (金). 環境改善WS①[床掘&土練り]
※雨天の為中止となりました。次回18日に4日分を実施します。
10/18 (金). 環境改善WS②[雨落ち&杭打ち]
10/30 (水). 環境改善WS③[基礎&竹刈り]
11/15 (金). 環境改善WS④[基礎&小舞竹作り]
12/6 (金). 環境改善WS⑤[石据え&敷葉作業]
2月上旬(土). 建前WS [建前&土練]1day
3月上旬(土日). 土壁WS[小舞竹編み&土壁塗り]2days
4月上旬(土日). 三和土WS[土を練り叩く]2days
場所はワラビーランド開催、各回、定員10名様となります。
時間は9-16時頃までで、出入り自由なので途中参加、途中退室も大歓迎です。
平日開催も多くなっていますが、もし土日しか出れない!という方がいらっしゃいましたら、土日も体験作業が何かしらあるかもしれませんので遠慮なくご相談ください。
全日程、休憩ドリンク&まかないランチ付き、参加費は一回ご参加で1,500円となります。(女性の参加も大歓迎。お子様参加については無料で歓迎いたします。)
汚れても良い動きやすい服装でお越しください。軍手、備品等は全てお貸出しますので、手ぶらでお越しいただければ大丈夫です。
お申し込みは下記メールアドレスまで(お名前・参加人数・希望日時・電話番号)を記入いただいた上でご連絡をお願いします。
ご不明な点や想いなどございましたら、ご予約の自由記入欄にぜひともご記入くださいませ!
老若男女の皆さまが気軽にご参加いただけることを心より楽しみにしております!
ワラビーランド管理人 小笠原 寛