蔵の「建前」が無事終わりました。

蔵の建前が無事終わった。

2023年の12月2日の火事の途方もない景色から、とりあえず、ここまでこれた。

火事での解体作業を進めていく中で、コンクリートが大量のゴミとなってしまうこと。

行く先はあるんだろうが自分の感覚としては、土に還らないデカイかたまりだった。

関市からありがたい仲間たちに手伝ってもらえたから助かったが、地面から剥がすのは大変な作業。

この焼け野原の上に建てる建物は一体何がふさわしいのか。

途中ひねもすのたりさんにお邪魔してアースバックの建物もやろーってなったり、木こりのあきさんに連れられ金山の牛牧場の牛舎を見に行ったりもした。

そんな中、点と点がつながった。

面白いとこにはだいたいいるbooneちゃんと陶芸家のお家の茅葺屋根の吹き替えの手伝いに行っていたことから知り合った、水野設計室 水野友洋さん。

水野さんが、石場建ての建築を専門でやっている事を聞いてはいたが、まさか自分達が新築で建物を建てることになるとは思ってもみなかった。

コンクリートヒステリーになっていた自分は、みるみる石場建てに興味と意識を持っていかれた。

自分達に合う建物を。

自分達らしい建物を。

自分もワークショップに参加してみてはじめて石場建ての家、その周りの環境というものが違いが分かってきた。

大工の井関さんが大棟梁。左官の森さんは基礎〜土壁(腕相撲暫定チャンプ)を。
そして、石場建てワークショップ参加者の猛者の方々。

人の力というものは偉大で、集合する事で加速度を増す。
そして何より楽しい。

建前、餅つき、竹割り、節うち、餅まきと、モリモリ盛りたくさんの1日だったが、めでためでたの雪間の快晴。

いつも、ありがとうございます🙏

千田崇統

手漉き和紙職人。岐阜県美濃市在住。青山学院大学卒業後、ロンドンへ2年間遊学。都会での暮らしに違和感を感じ、南米ペルーのアマゾン、アンデスの民族の元へ。手仕事、自然と共に暮らす生き方に共鳴。偶然と必然が重なり和紙の道へ。 伝統的な美濃手漉き和紙の技術を土台として、新たな和紙の表現としてアート和紙の世界を開拓。 芸術面で高い評価を受ける。店舗、ホテル、住宅に作品多数展示。2022年合同会社warabee共同設立。